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コネタ 無題 in夏の砂浜

Category : ネタ・小話
こんばんにゃ。紺乃です。
息抜き?に会社の行き返りでぽちぽち打ってました。
コネタです…
続きよりどうぞw












真夏の太陽がじりじりと砂浜とあたしの肌を灼く。
それとおなじくらい、あたしの心も。





内緒で、乱馬と海に来たはずだった。
なのに、そこには何故かいつもの面々が顔を連ねていた。
あたしも乱馬も頭の中は?でいっぱい。
隠してたわけじゃない。
でも、あたしは誰にも言ってない。
じゃあ、乱馬が?
眉根を寄せて、少し睨むように乱馬を見つめる。
あたしの視線に気づいた乱馬が、俺じゃないって、慌てて首を振った。







「乱馬のば・か…」
シャンプーに右京、小太刀から逃げ回る乱馬。
「あっかねちゃんv」
どすっ。
そんな乱馬を横目に、あたしの胸目掛けて飛びついてこようとするおじいちゃんを砂にめり込ませて、ため息をひとつ。
「シャンプー!おらと泳ぐだ!」
「だあれがシャンプーか!」
げし!
次に、シャンプーと間違えて抱きついてきたムースを沖まで蹴飛ばす。
「何よ、せっかく新しい水着買ったのに…」
俯いて、足下の砂を一蹴りして、出てくる乱馬に対する文句ばかり。

ばか。本当にばか。
何であんなやつ、

「もう、帰っちゃうから…!」
「そりゃ、困る。」
「えっ?」



一瞬の事で、何が起こったのか分からなかった。



気が付くと、あたしは薄暗くて狭い箱の中にいた。
……しかも、誰かに後ろをがっちりと固められて。
がやがやとした喧騒は聞こえるし、本当に一瞬の事だから、たぶんここも砂浜のすぐそばなはず。だとしたら、大声出せば誰か気が付いてくれる――

ならば話は早い。
あたしは大きく息を吸って、
「むぐっ」
声を張り上げようとした瞬間、あたしは口を塞がれた。



「あかね、俺だよ!」
「!」
この声、乱馬?

聞き慣れた声に顔だけゆっくり振り向くと、それは予想違わず乱馬だった。
「何よ、来て早々シャンプーたちから逃げ回って、挙げ句の果てあたしを羽交い締め!? あんた、何考えてんの?」
あたしの口を押さえたままの乱馬の手を剥がして、くるりと身体を反転させて向き直ると、一息に不満が口を吐いて出る。
「しっ! 今あいつらすぐそこにいんだよ…! だから、しばらくここに隠れてやり過ごそうぜ」
「何それ、冗談じゃないわよっ!」
あたしは、本当に怒ってるんだから!
「なら聞くが、あいつらが俺の話聞いたことがあったか?」
「ないけど、そんな言い訳聞かないも…」

「じゃあ、どうしたら許してくれる?」

「んっ!」
耳元で囁かれてあたしの全身が弛緩する。そしてそれをいいことに乱馬はきゅっとあたしを抱きすくめる。
両手で逃げられないように。



「何よ、散々あたしのことを放っておいて、今更じゃない……」
乱馬との距離が近過ぎて、あたしは顔を上げられず…俯きがちに視線を落とす。
「乱ちゃんのヤツ、逃げはったな!」
「!!」
「静かに…」
小声で言って外の様子を窺う乱馬に、自然とあたしも身動きひとつせず口を閉ざす。
「……」
こんな、あたしのことほったらかしにして、今騒ぎ出せば見つかる。
そうしたら乱馬は見つかって、あたしは解放される。

……だけど、あたしは何故か乱馬から離れられず、声も出なかった。

乱馬に怒ってた筈なのに、乱馬なんて逃げ回って隠れてるくせに、その手をふりほどけない。
「……」





乱馬があたしを連れて隠れた場所――そこは、シャワーブースの中だった。海水浴場にある、上がって潮を払う時に使う簡易式のあれである。

「乱馬、どこ行ったね!」
当然窓はなく、密閉状態。
意識し始めたせいか、乱馬に触れられた場所が熱を持ち始め、じっとりと汗で湿り気を帯びていく。
外にはまだシャンプーたちの声がすぐそばで聞こえる。







何だろう?
この気持ち。

ふいに、もっとぎゅってして欲しくて、密着したくて、
「乱馬……」
あたしは背伸びをして乱馬の首に腕を回して、彼の唇に自分のそれを押し当てる。
「……」
乱馬も始めは驚いたのか、身体が一瞬強張ったのが、触れ合う部分から感じられた。でもそれも一瞬のことで、彼はあたしの後頭部に腕を回すと、今度はあたしが熱い口付けを浴びせられる。
「んっ、あ…」
舌が侵入してきて、あたしを少しずつ蝕んでいく。心を鷲掴みにされたような心地。
そして、溶け合うような感覚があたしの全身を駆け巡る。
貪るように、一心に彼を求めて、身体を擦り寄せて。



もう、この時のあたしたちには、外の声はまったく耳に入ってくることは、なかった。

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